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おへそパン 3つの特徴
◎ 粉・塩・水のみで作っています。
◎ 産地のわかるものしか使いません。
◎ ずっしり重いです。
粉・塩・水のみで作っています。
パンの酵母は、玄麦と水だけで自然発酵させる最も原始的な製法。市販の酵母はいっさい使っていません。パン工房隣の耕作放棄地を再生させて育てた自家産無農薬玄麦だけを使い、挽きたての新鮮な粉と湧き水で酵母を醸しています。
パン生地の基本材料は粉・塩・水のみで、最低24時間以上かけてじっくり発酵。
野生の菌の力を借りて小麦がゆっくりと分解され、必須アミノ酸、ビタミン類、天然の旨み成分、抗酸化物質、酵素などがぎゅっと詰まったパンになります。
産地のわかるものしか使いません。
パンの原料となる粉は、自家産小麦をはじめ、熊本産の小麦とドイツ産のライ麦を使用。自家産で足りない分は、フードマイレージの削減や地域農業のサポートなどの観点から、町内などできる限り近い地域の農家さんから仕入れています。海外から取りよせる場合も、オーガニック専門店を通して出所の明らかなもののみを使用。塩はオーストラリアの天日湖塩、水はおへそカフェの裏山から湧き出る天然水を使っています。
ずっしり重いです。
おへそパンの大きな特徴は、ずっしりときめの詰まった生地。精製小麦を使った白いパンに比べ、胚芽やふすまを取り除いていないぶん、パンの膨らみが抑えられてどっしりと焼きあがります。酵素や微量栄養素を豊富に含む胚芽やふすま。生地の目が細かいため保水率も高く、適切に保管すると数日はモチモチ感が持続。少量でおなかも満足する、しっかりとしたパンです。
Q. 市販のパンと何がちがうの?
パンはもともと、発酵食品。野生の菌の力を借り、じっくり時間をかけてつくるスローフードでした。こうして作られた「伝統的なパン」には、味噌やチーズと同じように酵素やアミノ酸、ビタミンなど天然の有用成分が豊富に含まれています。
しかし時代とともにパンの世界でも効率化が進み、現代では1-2時間でパンを作ることが主流になりました。まっ白に精製・漂白した粉と膨らませることが得意な菌だけ(ドライイースト等)を使ったパンは、多様な菌が働く余裕がないため、甘みや風味は砂糖やバターで補完、防腐剤や栄養素はビタミン類やミネラルを添加、ほかさまざまなものを人工的に加えて作られています。
本来のパン作りが忘れられていく中で、「伝統的なパン作りに回帰しよう」「Real Bread Campaign (本物のパン運動)」という機運がオーストラリアやヨーロッパで広がっています。おへそもこの動きに共感し、アジアで初めて 「Artisan Bakery Association(伝統パン職人協会、本部オーストラリア)」に加盟しました。
醤油や味噌、酒なども、本来の発酵工程を経ず、即席製法で人工的に旨みを加えて作られるものが大半になりました。発酵食品の世界に限らず、「食」全般、「生きること」全般で本物が忘れられがちな現代。大切なものを引き継ぐため、おへそは「毎日食べても体にいい」パンづくりを続けます。
Q. 天然酵母(サワー種)のパンって、すっぱいイメージがあるんだけど?
小麦だけでおこした酵母「サワー種(ルヴァン)」でつくったパンは酸味が出やすいため、「サワー種パン=酸っぱい」というイメージが強いようです。おへそでは酸味を適度に抑えつつ、甘みや旨みを最大限に引き出す独自の製法を追求しています。その甲斐あって、パンに詳しい方も「これがサワー種パン?」と驚いてくださいます。種づくりに自家栽培小麦を使うため、新鮮な粉に含まれるたくましい土着菌や酵素などが一役かっているのかもしれません。パン好きな方にもぜひとも食べ比べてほしいパン!です。
Q. 製粉はどこでしていますか?
熊本産の小麦を除き、すべての粉はパン工房で製粉しています。直栽培の小麦のほか、鳥取県産や広島県産の小麦や蕎麦、海外産のスペルト、ライ麦、カムートはすべて粒(玄麦=蒔けば芽がでる生きた状態)で入荷し、週に2-3度製粉。米と同じく小麦も、製粉(米は精米)した時点から酸化・老化が始まります。粉の鮮度は、酵母の活力やパンの味に大きく影響するため、できるだけ新鮮な粉を使うよう心がけています。熊本で栽培・製粉されている小麦粉についても、ゆくゆくは広島県内産、世羅町産など、より近い産地のものに切り替え、全量自家製粉にできればと考えています。